今回ご紹介するのは、南足柄市在住のイラストレーター/絵本作家の山田花菜さん。
ご商売を始めたられたきっかけは?

子供のころから絵が好きで、将来の夢は漫画家だった山田さん。
童話作家・立原えりかさんの童話に魅せられて、いつしか「心がほっとする、優しい世界を描きたい」と思うようになりました。
日本児童教育専門学校の絵本科で学び、さらに様々な絵本やイラスト関連のワークショップにも参加。
そんな中で児童書の編集者と出会い、お仕事に繋がったそうです。
保育雑誌や児童書のお仕事を続けるうち、2020年に大きな転機が。
毎年9月ごろに発売されるニベアの限定デザイン缶のイラストレーターに抜擢されたのです。
事業主さんについて教えてください。
2021年からは夫でデザイナーの吉成誠さんと共に創作ユニット「こども風景デザイン室」が始動。
今までとは違ったデザイン分野の受注も可能になり、コンサートのビジュアル制作やパッケージデザインなど活動の幅を広げていきました。
2022年に初めての単行本「みみたぶちゃん」を発行。
「子供が小さい頃を思い出しました」「うちの子もみみたぶちゃん!」など温かな感想が寄せられ好評でした。
2024年には絵本「野球しようぜ!大谷翔平ものがたり」が大ヒット。
日本中の子供たちが笑顔になったことでしょう。
また2023年には「小田原っこ」ガチャガチャが販売開始。
小田原の老舗土産物問屋・野澤作蔵商店とのコラボで、小田原の名物・名勝に可愛い子供がぎゅっと抱き着く姿が描かれたアクリルキーホルダーです。
店頭に設置されて人気を博し、現在は小田原城本丸広場の売店と小田原城ミュージアムショップなどにも設置されています。
山田さんは毎年小田原のカフェ・ミントココアで個展を開いており、今年で10年目。
野澤作蔵商店の御主人がカフェの常連さんで、ここからコラボのお話が広がっていったそうです。
作品に触れた人の心をそっと揺らして温かく包む、山田さんの優しい世界観。山田さんの今後の活躍が楽しみですね!
絵本「みみたぶちゃん」

絵本「野球しようぜ!大谷翔平ものがたり」

和菓子うめぞの「れもんまる」

こども風景デザイン室ホームページ

青色十色2024年8-9月号より掲載しています。