<ぷち旅>
小田原 青色申告会 発行 青色NEWS WEB
青色NEWS WEB

小田原エリア
小田原城歴史散歩・1
  花の季節。西湘地域は花の名所が豊富です。幕山公園、松田山ハーブガーデン、小田原城址公園…。そういえば小田原城址公園では去年の3月、馬出門の復元が完成したはず。梅見物も兼ねつつ小田原城歴史散歩に出かけることにしました。
  小田原城では江戸時代の姿を再現する復元工事が進行中です。戦国時代に北条氏が君臨した堅牢な巨大要塞とは違う姿ですが、小田原城は文化的価値や歴史上の重要性を認められ2006年、日本100名城のひとつに選定されています。
  お堀端通りからめがね橋を渡るとすぐに迎えてくれるのが馬出門。ここは正規の登城ルートの玄関口です。真新しいケヤキの扉は荘厳。白亜の土塀に穿たれた小さな穴は弓矢を射る狭間でしょう。門の先は土塀に囲まれた空間で左手側に第二の門が。これは桝形形式と呼ばれる戦略的要塞建築で、迫る敵の動きを止めて第二の門の内側から攻撃することができます。
  第二の門をくぐると開けた広場に出ます。復元作業中の工事現場を横目に次は住吉堀を渡って銅門へ。ここも桝形形式ですが、馬出門よりも壁が高く狭間の位置も高くなっています。石階段を登って城壁裏に貼り付き、高い位置から矢を放ったのでしょう。弓使いの後姿が目に浮かびます。
  銅門を抜けた広場には白い梅の花が。見惚れつつ進むと広場の出口に見えるのが銅門土塀模型です。銅門建設の際に作られたもので、当時の工法を再現するのに重要な資料になったとか。あんなに美しく正確な白壁が当時の技術で作り上げられていたことに改めて感激です。戦うために進化した城という砦が現代に蘇り、戦いのないこの場所でこれから百年二百年と時を刻めるといいな、なんて感慨深く思いました。
  さて次号は小田原城歴史見聞館と天守閣です。









 

詳細データは、発行当時の内容のものです。募集や特典などは、それぞれの記事に記載された期限とさせていただきます。
ご利用やご予約、また詳細内容につきましては、各施設にお問い合わせください。
 
青色NEWS WebのTOPバックナンバー湯処めぐりササッと逸品連載読み物サイトの使い方小田原青色申告会
Copyright c ODAWARA AOIRO SHINKOKUKAI, All Rights Reserved.