<ぷち旅>
小田原 青色申告会 発行 青色NEWS WEB
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湯河原・真鶴エリア<湯河原>
町立 湯河原美術館
  古くは万葉集にも詠まれている温泉の名所・湯河原。多くの文化人から愛されたこの土地に残される湯河原ゆかりの美術品を求めて、「町立湯河原美術館」へと行ってきました。
  この美術館の建物は元旅館だったそうです。湯河原に温泉客として訪れただろう画家達の作品が展示されるのが元旅館だなんて、何だか風情のある話ですね。
  湯河原に縁のある作品が展示されている「常設館」から見て回りました。
  竹内栖鳳(たけうちせいほう)と安井曾太郎(やすいそうたろう)は、晩年に湯河原で創作活動をしていました。特に栖鳳は旅館暮らしをしていたため、展示されている作品にも掛軸が多くあります。ちなみに美術館の前を通る千歳川には「栖鳳橋」と名付けられた橋が存在しており、町にとっても大切な存在だったことが良く分かります。安井曾太郎の絵は一点のみ。湯河原のアトリエで描かれたと言われる絵「赤き橋の見える風景」です。どこか懐かしさを覚えるような作品でした。
  「常設館」の「展望休憩室」で一休み。美術館の庭に面してソファーが置かれています。大きな窓から見下ろす庭園の池には「モネの睡蓮」が植えられています。桜や紫陽花、紅葉など四季折々を楽しめそうです。
  次は「平松礼二館」です。平松氏の作品が常時20点以上、三ヶ月毎にテーマを変えて紹介されているそうです。文芸春秋の表紙絵を担当しているそうで館内にも文芸春秋が展示されていました。どれも素敵なのですが、額に入り一つの作品として展示されている絵を見ると、やはりこちらが真骨頂なのだと感嘆します。また近くで見るのと離れて眺めるのでも印象が変わるような気がしました。じっと見ていると花や小さな模様にぐいぐい引き込まれるようで、ふと離れると静かな哀愁を感じました。
  一階のフリースペースには、自分へのお土産が欲しくなるような品々が揃っているこだわりのミュージアムショップと、湯河原産の無添加ジャムが味わえる喫茶「やまもも庵」があります。のんびりと作品鑑賞を楽しんで目と心の栄養を蓄えたら、お腹も満たしてあげてはいかがでしょうか。










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