健康のツボ:環境変化で心身に負担 「6月病」が危ない

甘く見てはいけない「気持ち」の健康

6月病は「病気」です

昨今は5月病の症状が6月にずれ込み「6月病」と呼ばれているそう。
5月病、6月病という呼称は通称で実際は「適応障害」という病気です。
ある特定の状況や出来事(仕事や人間関係等)に強いストレスを感じ、気持ちや行動に異常が出るのが適応障害です。

どんな症状?

憂鬱、不安、焦り、ネガティブな思考で頭がいっぱいになり、何もやる気が起きない、突然涙が溢れるなど情緒不安定になります。
楽しいことをしたり、原因から離れているときは元気になります。
身体的には不眠、全身の倦怠感、動悸、息苦しさ、めまい、頭痛、全身の凝り、食欲異常(過食・拒食)、消化器の異常(便秘・下痢)等様々な不調が現れます。

治療するには?

病気の原因が明確なので、原因から離れると徐々に回復します。
逆に原因から離れられないでいると症状は慢性化し、約4割の人が5年以内にうつ病へと進行すると言われています。
症状が出ても「気分のことだし」と軽く考えて我慢していると悪化してしまうことも。
早めに受診しましょう。

対処1 原因の除去

最も効果的で根本的な治療法はストレス原因から離れることです。
適応力は個人差が大きいので「他の人は大丈夫なのに」と自分を責める必要はありません。

対処2 考え方を変える

対処1が不可能な場合、ストレス原因の受け止め方を変える「認知行動療法」という方法があります。
一人では煮詰まってしまい難しい取り組みなので、医師やカウンセラー等に相談して行うのがおすすめです。

対処3 対症療法

不眠、不安等は薬物療法で対処できます。
その症状自体からくるストレスを軽減することは、治療の一助となります。

療養中は治療に集中!色々なことを「まあいいか!」で済ます。

普段問題なくこなしていたことが急にできなくなってしまうのが適応障害。
料理のように複数の作業を同時に進めるような行動が難しくなります。
出来合いのものでも栄養豊富なものを選べばOK、洗い物も難しくなるので紙皿や紙コップでもOKと、生活のハードルを下げましょう。
事情を知った上でそれを叱責する人がいたら、距離を置くのが大切。
色々と後回しにして、まずは自分の「元気」を取り戻すのが最優先です。
 


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